物価上昇で最低賃金再引上げ要請 岡山県労働組合会議
物価の上昇が続く中、労働団体の岡山県労働組合会議が岡山労働局に対し、改めて最低賃金を引き上げるよう要請しました。
労働組合の岡山県労働組合会議は30日、県庁で記者会見を開き、物価の上昇に賃金の引き上げが追いついていないなどとして、岡山労働局に対し最低賃金の再引き上げを求める要請書を提出したと明らかにしました。
最低賃金は国や地方の審議会の議論を経て、毎年引き上げ額が決まる仕組みで、岡山県では去年10月に、この20年間で最大となる30円の引き上げが実施され、時給892円となっています。
その一方で、岡山市の去年12月の消費者物価指数は、前の年の同じ月より4.1%上昇しました。
要請書では、先の最低賃金引き上げは物価上昇を十分に考慮したとは言えないとして、さらなる引き上げに向けた審議会をただちに開くよう求めています。
岡山県労働組合会議の西崎直人議長は「昨今の物価の高騰は異常だ。国や労働局には最低賃金の引き上げは1年に1回ではなく、そのもとで暮らしている県民の生活に目を向けてもらいたい」と述べました。