矢掛町“模擬議会”で中学生が要望 教室窓の網戸設置が実現

矢掛町で去年開かれた「模擬議会」で、地元の中学生が要望した教室の窓への網戸の設置がこのほど、町の予算で実現しました。

矢掛中学校では新型コロナ対策として、エアコンを使っている夏も換気のために一部の窓を開けていますが、網戸は設置されていませんでした。
このため、去年8月に開かれた「模擬議会」で、議員役を務めた矢掛中学2年の小川香織さんがクラスを代表して「虫が入るので網戸をつけてほしい」と町側に要望しました。
これを受けて町は、網戸の設置費用を盛り込んだ補正予算案を議会に提出し成立したことから、このほど工事が行われました。
網戸は、教室や保健室など25の部屋のあわせて51か所の窓に設置されました。
小川さんは「模擬議会ではみんなが困っていることを改善できればという思いで要望しました。実現されると決まったときは、クラスのみんなと良かったねと喜びました」と話していました。
矢掛町の模擬議会は4年前から開かれていて、教育委員会によりますと、中学生の要望が町の予算に直接反映されたのは今回が初めてだということです。
模擬議会で議長役を務めた矢掛中学2年の山岡かなんさんは「この経験をもとに、どんなことが町のためになるのかを考え、自分の得意なことを生かせる大人になりたい」と話していました。