南魚沼市 ふるさと納税もとに基金設け医師確保事業など実施へ

ふるさと納税の寄付額が昨年度およそ45億円と県内でトップだった南魚沼市は新年度=令和5年度からふるさと納税をもとに基金を設け、医師や看護師の確保に向けた事業などに充てる方針です。

南魚沼市はこれまでのふるさと納税によって財政運営の安定化に一定のメドが立ったとして新年度からふるさと納税をもとに基金を設け、医師や看護師の確保に向けた事業などに充てる方針です。
具体的には開業医が金融機関から資金を借り入れる際に、借入額の1%を上限に利子を補助したり、南魚沼市内に移住した看護師を対象に一定の要件を満たせば30万円を支給したりする事業に合わせて2900万円を充てることにしています。
また、公立中学校のトイレや照明の改修工事のほか、除雪作業に使う井戸の洗浄などに総額で10億3000万円余りを充てることにしています。
ふるさと納税の今年度の寄付額は昨年度を上回る規模となっているということで、南魚沼市はこれまで必要性を認めながらも先送りしてきた事業に力を入れ、市民生活の質の向上につなげていきたいとしています。