しいたけ栽培に活用 “雪山”お目見え 南魚沼市雷土地区
南魚沼市の雪原に、雪を集めて作った雪山がお目見えしました。
南魚沼市の雷土地区でしいたけの生産を営む上村清吉さんの親子は、11年前から栽培施設を冷やすための雪山を毎年この時期に作っています。
雪山と施設をパイプでつないで水を通すと室内の温度が下がる仕組みで、夏場も涼しい環境を保つことで肉厚なしいたけに育つということです。
この日は敷地内に積もった雪を除雪機を使って1か所に集めました。
そして、およそ7メートルの高さまで雪を積み上げると、秋に準備した大量のもみ殻を雪の下から掘り起こし、雪山の表面に吹きつけていきました。
もみ殻を使うのは雪がとけるのを防ぐためで、30センチほどの厚さになるまで覆っていきます。
真っ白だった雪山はみるみるうちに茶色い山へと様変わりしました。
上村さんは「雪がこんなにあるのに、使わないのはもったいないと思い、しいたけづくりに活用しています」と話していました。
娘の美由紀さんは「雪国ならではの育て方をしていることを多くの人に知ってもらい、農業の魅力を広げたい」と話していました。
雪山は、秋深まる10月までしいたけの成長を見守ります。