十津川村トンネル死傷事故 ダンプカー運転手を書類送検

去年(令和4年)5月、十津川村の国道のトンネルで、ツーリングをしていたバイクが相次いで転倒し、1人が死亡、1人がけがをした事故について、警察はトンネルを通過中のダンプカーが壁面に設置されていた電線に接触し、この電線が垂れ下がったことで事故が起こったとして、ダンプカーの運転手を過失運転致死傷の疑いで書類送検しました。

去年5月、十津川村にある国道168号の「助人トンネル」で、バイクでツーリングをしていた男性2人が相次いで転倒し、1人が死亡、もう1人がけがをしました。
当時、現場では工事用に設置されていた照明の電線が垂れ下がっていたということで、県のこれまでの調査では、この電線にバイクが接触したことで事故が起きたとみられています。
警察が捜査を進めた結果、バイクの前を走っていたダンプカーが対向車とすれ違う際に、トンネルの壁面に設置されていた電線に接触し、そのはずみで電線が垂れ下がったことがわかったということです。
警察ではこれが事故につながったとみて、20日、ダンプカーを運転していた十津川村の56歳のアルバイト従業員を過失運転致死傷の疑いで書類送検しました。
調べに対し、タンプカーの運転手は「電線に接触したのは全く気づかなかったが、事故の原因になったのは間違いない」などと話しているということです。