大地震1か月 大和郡山市のトルコ料理店主 引き続き支援活動

およそ5万2000人が死亡したトルコ南部で発生した大地震から6日で1か月となります。
県内に住むトルコ人は、被災状況に心を痛めながらも、義援金を集めるなどの支援活動を続けています。

大和郡山市でトルコ料理店を開いているトルコ西部出身のシャク カヤさんは、地震後、店内に義援金を募る箱を設置し、これまででおよそ10万円が集まったということです。
今後、地震で大きな被害を受けた地域の郷土料理をメニューに加えることも考えていて、その売り上げの一部と義援金を現地に送ることにしています。
カヤさんは地震後、日本の人たちの優しさにも触れたといい、先月(2月)下旬には、近くに住む小学6年生がトルコを応援したいとモーツァルト作曲の「トルコ行進曲」を練習して、店で演奏を披露してくれたということです。
カヤさんは、「たくさんの人が亡くなってとても悔しいですが、日本の皆さんからの支援はとてもありがたく幸せです。料理人として、現地の料理を作って日本の皆さんに伝えるなど、できることをしたい」と話していました。
また、妻の美樹さんは、「地震から1か月たって、落ち込んでいるだけでなく、自分が出来ることを考えてやっていこうと考えが変わってきた。募金などのできることを継続的に続けることが大事だと思う」と話していました。
地震のあと、イスタンブールの大学に通う息子のミライさんは、地震への不安などから日本にやってきて店の手伝いをしていて、ミライさんは、「同じ大学の学生も地震で亡くなりました。イスタンブールでも近い将来、大きな地震が起きるといわれていて、トルコの国全体がとても不安な状況が続いています」と話していました。