下北山村 銀行から寄贈の職員寮をシェアハウスに改装
銀行の職員寮だった建物をシェアハウスに改装して、地域活性化に取り組む人たちに貸し出す事業が、3日から下北山村で始まりました。
この事業は、下北山村が、人口減少などの課題解決や地域の活性化につなげようと始めたもので、シェアハウスとして利用される建物は、去年3月まで村内にあった南都銀行の支店の職員寮で、村が銀行から寄贈され改装を進めていました。
3日から事業の運営が始まり、記念の式典で、南都銀行の西岡英俊執行役員が、「地域の人に有効活用してもらいたいと思い、寮を寄贈しました。地域活性化の拠点として役立ててほしい」と話しました。
シェアハウスは、単身者用の2部屋と家族向けの1部屋のほか、野菜の収穫作業など地域の仕事を手伝うことで、無料で宿泊できる旅行者向けの部屋も1部屋設けられています。
また、シェアハウスに単に住んでもらうだけでなく、入居者同士の交流を活発にしてもらうため、共用のリビングや台所もきれいに改装して使いやすくしたということです。
下北山村地域振興課の堀内亮介 課長補佐は、「支店が閉鎖され、不便なだけでなく、単純にさみしさもあった。人口800人の村なので人口が減少する中、シェアハウスを利用してもらうことで村の活性化につなげたい」と話していました。