平群町 メガソーラー建設計画 県の審議会が承認

平群町で建設が中断されている大規模太陽光発電所、メガソーラーについて、奈良県の審議会は、県の指摘をうけて修正された業者の新たな計画を承認し、今後、県が、建設の再開を認めるかどうか最終的な判断をすることになりました。

平群町の大規模太陽光発電所をめぐっては、東京の業者が平群町櫟原の山林を切り開き、およそ5万3000枚のソーラーパネルを設置する計画で建設を進めていましたが、県は、設計内容に誤りがあったとして去年6月から工事を停止させています。
23日は、業者が修正した新たな計画が妥当か審議する県の審議会が奈良市内で開かれ、大学教授など3人の委員が集まりました。
審議会では、県や業者側から誤っていた建設地の傾斜を修正し安全対策も改善したとする新たな計画が説明され、地元の平群町からも計画に反対しない内容の意見書が届いたことが報告されました。
これに対し、委員からは、大雨の際に災害につながる可能性がないか質問があり、県側は、水を貯める池、調整池を3か所から4か所に増やしたため安全だと答えていました。
その後の採決で3人の委員全員が新たな計画を承認し、今後、県が、建設の再開を認めるかどうか最終的な判断をすることになりました。
一方、23日の審議会を受けて、この計画に反対している住民グループが奈良市内で集会を開き、代表世話人の須藤啓二さんが、新たな計画の調整池について、自分たちが調べたところ水の流れ込む量が少なく見積もられていると指摘しました。
そのうえで、「住民に危険の及ぶ可能性が高く、県を相手に訴訟を起こしてでも計画をとめていく」と話していました。