平群町の監査委員 住民監査請求の監査内容を公表前に漏らす

平群町が町営プールの改修費をおよそ5億円と見積もって廃止を決定したことに対して、市民団体が求めている住民監査請求の内容を、町の監査委員を務める町議会議員が公表前に漏らしていたことが分かりました。

平群町の市民団体は、町が改修費用におよそ5億円かかるとして廃止を決めた町営プールについて、「改修費用の算定がずさんだ」などとしてことし8月、町に対して住民監査請求を行いました。
これについて、今月13日、監査委員を務める森田勝 町議会議員が町内会の集まりで「今月末に却下される」などと説明したということです。
町の監査委員事務局によりますと、監査について公表前に漏らすことは法律で禁止されていて、森田議員の行為は守秘義務に違反しているとしています。
森田議員はNHKの取材に対して、監査の内容を漏らしたことを認め、22日にも監査委員を辞職したいとしています。
森田議員は「うっかり話してしまったが、法律に違反したことを重く受け止め反省している」と話しています。