長野県議会議員選挙告示 83人が立候補

4年に一度行われる統一地方選挙・前半の長野県議会議員選挙が31日告示され、57人の定員に対し前回よりも4人多い83人が立候補を届け出ました。
23の選挙区のうち11の選挙区は無投票で当選が決まり、12の選挙区では、来月9日の投票日に向けて9日間の選挙戦に入りました。

任期満了に伴う長野県議会議員選挙は、午後5時で立候補の受け付けが締め切られ、定員57人に対し83人が立候補を届け出ました。
このうち、塩尻市選挙区では、去年、この選挙区から選出された丸山大輔議員が、殺人の疑いで逮捕、起訴されました。
塩尻市選挙区には、届け出順に
共産党の新人の柴田憲子氏(68)
無所属の現職で社民党が推薦する続木幹夫氏(65)
無所属の新人で立憲民主党が推薦する丸山寿子氏(64)
自民党の新人で、公明党が推薦する都筑文男氏(69)
の4人が立候補しました。

柴田候補は、「医療現場で看護師として働いてきて命が大切だと実感している。県議会で、医療、福祉、暮らしを守るために働かせてほしい。子育て支援では、県に学校給食費無償化への補助を求め、実現を目指したい」と訴えました。

続木候補は、「全国ネットに載るような大変な事件が起きて、塩尻市の有権者が次の県議会議員に誰を選ぶのか県内外のみんなが注目している。今回の選挙では、塩尻市民の良識が問われている」と訴えました。

丸山候補は、「市議会議員として子育てと介護を1番のキャッチフレーズとして活動してきた。ひとりひとりがその人らしく生き生きと暮らせる長野県を目指して、地域福祉向上のために頑張っていきたい」と訴えました。

都筑候補は、「少子高齢化や経済の問題などたくさんの困難があるが、現場だけで全て解決はできない。そうした課題を一段上まで持ち上げて、住みやすく、住みたいと思える塩尻市、長野県を作っていくことが大切だ」と訴えました。

候補者を新旧別に見ると、現職が48人、新人が34人、元議員が1人。
党派別では、自民党が26人共産党が9人公明党が5人立憲民主党が3人日本維新の会が3人参政党が1人無所属が36人となっています。
また、女性の立候補者は19人で過去最多となっています。
一方、立候補者の数が定員を上回らず、無投票となった選挙区は、前回よりも2つ増えて11の選挙区になりました。
元号が令和になって初めてとなる今回の県議会議員選挙では、少子高齢化や人口減少対策のほか、産業振興などをめぐって論戦が交わされる見通しです。
そして、最大会派の自民党が過半数の議席を獲得するのか、日本維新の会や参政党が初めての議席を獲得するのかなどが焦点となります。
県議会議員選挙は、4月9日に投票が行われ、即日開票されます。
県選挙管理委員会は、投票日当日に仕事や旅行などで投票に行けない人は4月1日から8日まで行われる期日前投票を積極的に利用してほしいと呼びかけています。