小海町 作業員の事故で虚偽報告の疑い 森林組合など書類送検

小海町にある森林組合が去年11月、作業員の事故の発生場所を偽って報告していたとして、法人としての組合と代表理事が労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されました。

書類送検されたのは、小海町にある南佐久中部森林組合と組合の70代の代表理事です。
組合によりますと、去年11月、間伐を行っていた作業員がけがをした事故について、実際は北相木村の国有林で起きたにも関わらず、南相木村の組合の所有林で発生したと偽って、小諸労働基準監督署に報告したということです。
事故は午前中に起きましたが、その日の午後、小諸労働基準監督署の署長と東信森林管理署の署長が現場の国有林を安全パトロールで訪れる予定だったため、発生場所を偽ることにしたということです。
組合の代表理事は「2人の署長に気をつかい事故が発生したことを言いだせず、事実と異なる報告をしてしまった。今となっては正直に報告すればよかったと反省している」とコメントしています。