長芋の産地 山形村 「春掘り」最盛期

長芋の産地として知られる山形村で、長芋の「春掘り」が盛んに行われています。

長芋の収穫は一般的に秋に行われますが、JA松本ハイランド管内の山形村などでは、一部をこの時期に収穫し、「春掘り」として出荷しています。
山形村の中村宏さんの30アールの畑では、暖かくなり土が軟らかくなった先月27日から長芋の「春掘り」の作業が始まり、今、最盛期を迎えています。
中村さんは専用の機械で土を掘り返したあと、鉄の棒を使って長芋の周りの土をほぐしてから1本1本丁寧に収穫していました。
今シーズンの長芋は天候や病害虫による被害を受けなかったことで、例年よりも大きく質のいいものに育っているということです。
中村さんは「この地域の長芋は、粘り、コク、甘みが有名で、春掘りはひと冬越してさらに甘みが増しておいしくなっています。長芋は生でよし、煮てよし、焼いてよしの3拍子そろった芋なので、お好みの方法で食べてほしい」と話していました。
JA松本ハイランドによりますと、長芋の「春掘り」は来月下旬まで続き、およそ540トンが県内を中心に、関東方面にも出荷されるということです。