伝統の「おたや祭り」 手づくりの人形で昔話など表現 長和町
歴史上の人物や昔話の一場面などを「山車」と呼ばれる人形で表現して町の中に飾る、伝統の「おたや祭り」が長和町で行われました。
長和町の「おたや祭り」は、豊作や家内安全などを願う江戸時代から続く古町豊受大神宮の伝統行事で、15日までの2日間にわたって行われました。
神社の周辺5か所には、歴史上の人物や昔話の一場面を地元の人たちが手づくりで表現した「山車」と呼ばれる等身大の人形が設置されました。
このうち竹取物語の山車では、竹の中からかぐや姫が登場する名場面が再現され、訪れた人たちが人形の愛らしい表情を楽しそうに見入っていました。
また、ことしのNHK大河ドラマ「どうする家康」にちなみ、徳川家康の東軍と石田三成らの西軍が戦った天下分け目の合戦、関ヶ原の戦いを題材にした人形もあり、人気を集めていました。
上田市から家族と来た小学1年生の男の子は「すべて手づくりの人形なんて、すごいと思いました。人形の顔も本物みたいです」と話していました。
また上田市から来た70代の女性は「山車を見るのが楽しみで、毎年来ています。ことしも見応えがありました」と話していました。