長野市と小川村 6日の大雨被害

県の北部で6日、局地的に非常に激しい雨が降り、長野市や小川村では国道ののり面の崩落や住宅への浸水などの被害が出ました。

6日夕方から夜遅くにかけて、県の北部では局地的に非常に激しい雨が降り、長野市と小川村には一時、土砂災害警戒情報が発表されました。
また、長野市の中条地区全域の506世帯972人には一時、避難指示が出されました。
長野市などによりますと、鬼無里地区の国道406号でのり面が崩落し土砂が道をふさぐなど、7日午後4時の時点で市内18か所の道路が通行止めとなっています。
さらに鬼無里地区では3世帯10人が安全確保のため自主的な避難を続けています。
また、小川村が午後5時現在でまとめたところ、村内の住宅6棟で床下浸水が、住宅1棟で床上浸水が確認されています。
また、20か所余りの村道で土砂の流出や一部が崩れるなどの被害が出ています。
長野市と小川村によりますと、いずれもケガ人などは確認されていないということです。
中条地区に住む90代の男性は、浸水被害を受けた田んぼや農具をおさめる小屋の片付けに追われていました。
男性は「雨でここまでの被害を受けたのは15年ぶりぐらいだ。稲刈り時期の前に残念です」と話していました。

県内は大気の状態が不安定となり、北部と中部では7日夜遅くにかけて雷を伴って非常に激しい雨の降るおそれがあります。
気象台は北部では低い土地の浸水や河川の増水に警戒するよう呼びかけています。
長野地方気象台によりますと、県内は大気の状態が不安定になり、7日夜遅くにかけて、北部と中部では雷を伴った非常に激しい雨が、南部では激しい雨が降るおそれがあります。
7日1時間に降る雨の量は、いずれも多いところで北部と中部で50ミリ、南部で40ミリと予想されています。
また8日午後も激しい雨が降るおそれがあり、1時間に降る雨の量は多いところで30ミリと予想されています。
8日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで北部と中部で80ミリ、南部で60ミリと予想されています。
気象台は、これまでの雨で地盤が緩んでいるところがあるため、雨雲が予想以上に発達したり停滞したりした場合は、大雨警報や洪水警報を発表する可能性があるとしています。
気象台は北部では低い土地の浸水や河川の増水に警戒し、土砂災害に十分注意するよう呼びかけています。
また県内全域で落雷や突風、ひょうにも注意が必要です。