二戸市職員 時間外の割増手当不正受給で停職3か月の懲戒処分
二戸市の40代の職員が、職場の勤務管理システムにうそを入力して時間外勤務を装い、9か月間で割増手当、合わせて27万円余りを不正に受け取ったとして停職3か月の懲戒処分を受けました。
懲戒処分を受けたのは、二戸市役所に勤務する40代の副主幹級の職員です。
発表によりますと、この職員は去年4月から12月にかけて勤務管理システムに実際とは違う勤務を入力して時間外勤務を装い、87時間分の割増手当、合わせて27万円余りを不正に受け取っていたということです。
時間外勤務が多いことを不審に思った上司が調べた結果、職員がいなくなって庁舎が施錠された時間にも勤務した記録が残っていたため不正が発覚しました。
また、パソコンを調べたところ、12月に上司のIDで不正にログインして自分の時間外勤務を勝手に承認したことや、以前、所属していた部署がオンラインで保存していたデータにアクセスを繰り返し、一部を消去したことも分かったということです。
市は、市民の信用を損なったとしてこの職員を停職3か月の懲戒処分にしました。
市の聞き取りに対し、職員は勤務記録の改ざんを認めたものの「信用を損なったとは思っていない」と話しているということです。
二戸市は「市民に対して深くおわび申し上げます。今後は再発防止を徹底するとともに信頼回復に努めてまいります」としています。