春を告げる「ザゼンソウ」が見頃 北上市和賀町の群生地

春の訪れを告げる「ザゼンソウ」が北上市和賀町の群生地で見頃を迎えています。

北上市和賀町の藤根地区には地元の人たちが守ってきたザゼンソウの群生地があり、毎年この時期になると、およそ45アールの湿地帯に20センチほどの大きさの「ザゼンソウ」があちらこちらに自生しています。

ザゼンソウはサトイモ科の多年草で、「苞(ほう)」と呼ばれる濃い赤紫色の葉に包まれるようにして黄色い小さな花を咲かせる様子が僧侶が座禅を組む姿に似ていることから、この名が付けられたと言われています。

群生地には家族連れなどが訪れていて、ひざをついてザゼンソウをカメラに収める人の姿もありました。

地元の人は「ゆっくり見ることがなかったので10年ぶりに来てよかったです。春が近づいていることを感じます」などと話していました。

また、紫波町から家族で訪れた人は「大きなザゼンソウを見ることができて子どもたちも喜んでいました」と話していました。

北上市和賀町の藤根地区のザゼンソウは、あと2週間ほど楽しめるということです。