一関市の中学校講師 公金を着服か 懲戒免職に
一関市の中学校に勤務する29歳の講師が、教材費などを管理する口座から57万円を引き出し、借金の返済などにあてていたことがわかり、県教育委員会は講師を懲戒免職としました。
懲戒免職となったのは、一関市立花泉中学校に勤める29歳の英語講師の男性です。
県教育委員会によりますと、この講師は去年4月から先月にかけて、授業やテストで使用する教材の購入費などを管理する口座から57万円を引き出し、借金の返済や生活費などにあてていたということです。
先月、教材の業者から「50万円ほどの未払いがある」と学校に連絡があり、調査したところ講師の着服がわかったということです。
講師はこの口座の管理を担当していて、不正に使用した57万円のほかにも52万円余りを引き出し、金庫ではなく自分の机に保管していたこともわかったということで、県教育委員会は13日付けで講師を懲戒免職としました。
また、管理監督責任を怠ったとして、校長と副校長を戒告の処分としました。
県教育委員会はこのほか、県内の高校に務める30代の実習教諭が、管理を担当していた職員でつくる親睦団体の口座からおよそ60万円を着服して生活費にあてていたとして、13日付けで停職5か月の懲戒処分としました。
県教育委員会は「公金の着服や不適切な処理が相次いだことは誠に遺憾で、おわび申し上げます。校内のチェック体制の強化を促し、不祥事の再発防止に努める」としています。