奥州市 県立江刺病院で手術室から煙 約260人が一時避難
13日午前、奥州市の県立江刺病院で、建物の2階にある手術室から煙が出る火事がありました。
けが人はいませんでしたが、この火事で患者や職員など、およそ260人が一時病院の外に避難しました。
13日午前9時ごろ、奥州市江刺西大通りの県立江刺病院で自動火災報知器が作動し、「手術室から煙が出ている」と消防に通報がありました。
ポンプ車など10台が消火にあたり、火事はおよそ3時間後に消し止められましたが、病院によりますと、当時、建物には患者や職員などあわせておよそ260人がいて、外の駐車場に避難したということです。
このうち、入院患者は59人で、このうちの9人は救急車で市内のほかの病院に搬送され、全員、体調に問題はないということです。
この火事によるけが人はいませんでした。
消防や病院によりますと、建物は5階建てで、このうち、2階にある手術室の空調設備のダクトから白い煙が出ていたということです。
午前9時すぎに病院を訪れたという80代の男性は「病院に来ると火事だと騒いでいて、駐車場に避難しました。大変なことだと思いました」と話していました。
一方、病院は13日午後に予定されていた手術を中止しました。
手術をいつから再開できるかは、見通しがたたないとしています。
県立江刺病院の杤澤健一事務局長は「患者に不安を与えてしまい、大変申し訳ないです。現場の復旧をしつつ、患者の受け入れも万全にしていきます」と話していました。