津波の恐ろしさや避難の大切さを伝える 北上市で講演会

津波の恐ろしさや避難の大切さを伝えようと、陸前高田市で震災の津波が到達した地点に桜を植える活動を続けているNPOのメンバーが北上市で講演しました。

講演を行ったのは、陸前高田市のNPO「桜ライン311」のメンバーです。

はじめにNPOの代表理事、岡本翔馬さんが講演し、自分たちの活動を例に、震災を次世代に語り継ぐ方法として、津波の到達地点に桜の樹を植樹し、これまでに2000本以上を植えたことなどを紹介しました。

そのうえで、こうした取り組みは地域に根ざした活動である一方で、地域以外の人たちも参加できることも大切だなどと説明していました。

続いて陸前高田市の防災士、佐藤一男さんが、震災の時に避難所の運営に関わった経験などをもとに講演し、災害時にどう避難行動をとるか、ふだんから意識しておくことが重要だなどと呼びかけました。

会場を訪れた51歳の男性は「話しを聞いて防災について身近に感じた。震災を知らない子どもたちに311の話をしなければいけないと思った」と話していました。