「吹奏楽クリニック」1年間の成果を発表する演奏会 久慈市

吹奏楽をプロの演奏家などが地域の人たちに指導する「吹奏楽クリニック」の取り組みが行われている岩手県久慈市で1年間の成果を発表する演奏会が開かれました。

この「吹奏楽クリニック」は、岩手県久慈市の教育委員会が地域の小学校から高校までの吹奏楽部の生徒や一般の人などの演奏のレベルアップを図ろうと、プロの演奏家や指導者を招いて定期的に指導を行っています。

今年度は、集合式の指導が5回開催され、26日はこの1年間の成果を発表する演奏会が開かれました。

指導を受けたおよそ170人が集まり、最初に野田小学校の児童が「ボヘミヤ民族曲」など3曲を演奏しました。

続いて、中学校5校の合同によるカール・タイケ作曲の「グラーフ・ツェッペリン・マーチ」や、高校3校と一般の合同演奏が行われ訪れた人たちは、美しい音色に耳を傾けていました。

久慈中学校の2年生の女子生徒は「指導を受けたお陰で緊張を超える楽しさがありました。出ることができて良かったです」とと話していました。

指導を行った桐朋学園大学の田宮堅二名誉教授は「少子化で子どもの数が減ってきてますが、どうすればみんなが喜んで学んでくれるかを考えています。これからも毎年続いていきたい」と話していました。