そばの実の“寒ざらし”作業 岩手 西和賀町

そばの栽培が盛んな西和賀町で去年、収穫したそばの実を冷たい風にさらし、風味を引き出す作業が行われています。

西和賀産業公社では、そばの風味や甘みを引き出すため、毎年、寒さが厳しくなるこの時期、去年収穫したそばの実を冷たい風にさらす作業を行っています。

作業ではまず、公社の従業員2人がネットに入れて水に1週間ほど浸したそばの実およそ10キロを冷たい湧き水で改めてすすぎ、アクや渋みを洗い流しました。

そしてネットに入れたまま、屋外の棚に並べていました。

そばの実はこのあと10日間ほど風にさらし、「寒ざらしそば」として売り出されます。

西和賀産業公社によりますと、町内で去年、収穫されたそばの実は、長雨による天候不順で前の年より15トン少ない65トンで、このうち1トンが「寒ざらしそば」に使われるということです。

西和賀産業公社生産加工課の菊池国博工場長は「昨年はそばの実が不作でしたがおいしく仕上がってきていますのでぜひ西和賀町に来て味わってください」と話していました。

出来上がった「寒ざらしそば」は、3月上旬から町内3か所のそば店で提供されるということです。