台風14号から半年 諸塚村の国道崩落で住民生活への影響続く

去年9月の台風14号から半年がたちました。
路面が大規模に崩落した諸塚村の国道327号線では応急復旧として行っている仮設の橋をかける工事も終わっておらず、生活への影響が続いています。

日向市から椎葉村に伸びる国道327号線は、諸塚村七ツ山の耳川沿いの区間がおよそ80メートルにわたって崩れ落ちました。

路面を支える地盤ごと崩落したため本格的な復旧には相当の時間がかかる見通しで、国はまず、幅4メートルの仮設の橋をかける工事を進めていますが、まだ終わっていません。

椎葉村から諸塚村に出るにはう回路となっている細い村道を通る必要があり、中型のバスが通れないため台風から半年がたった今も住民の暮らしに影響が続いています。

椎葉村下福良の松岡省三さん(52)は以前は路線バスで日向市内の病院に通院していましたが、現在は村の観光協会が運行する乗り合いタクシーを利用し、このう回路を通って諸塚村のバス停まで出ています。

松岡さんは「手間はかかりますがなんとか通えるだけありがたいです。椎葉村は日向市に通院する高齢者も多く、みんなにとって大切な国道なので早く復旧してもらいたい」と話していました。

国道327号線の崩落区間について、九州地方整備局はことしの梅雨入りまでには仮設の橋による通行を再開させたいとしています。