宮崎第一信金 職員が不正に現金借り入れ 4300万円余着服

宮崎第一信用金庫の男性職員が親族や知人の名義を使っておよそ10年にわたって不正に現金を借り入れ、あわせて4300万円あまりを着服していたことがわかりました。

宮崎第一信用金庫によりますと清武支店に勤務する34歳の男性係長が平成24年5月からことし2月にかけて、32回にわたって親族や知人の名義を使って不正に現金を借り入れ、あわせて4300万円あまりを着服していたということです。

男性係長は親族の印鑑を勝手に作って申込書を偽造したり、知人にノルマ達成のために協力してほしいなどうその話を持ちかけたりして不正な借り入れを行っていたということです。

金は預かっていた通帳などを使って引き出し、パチンコや借金の返済に充てていたということです。

ことし2月に本店が行った書類の確認作業から問題が発覚し、男性係長は内部の聞き取りに対して着服を認めているということです。

被害については信用金庫が全額弁済していて、今後、男性係長を懲戒解雇し、刑事告訴する方針です。

宮崎第一信用金庫ではおととし8月にも、職員が3000万円あまりを着服する事件が明らかになるなど職員による不祥事が相次いでいます。

記者会見で落合眞一理事長は「誠に申し訳なく極めて重く受け止めている。多大なご迷惑をおかけして心よりおわび申し上げます」と陳謝しました。