小学生が地元の牧場で酪農学ぶ 新富町で体験教室

子どもたちに乳しぼりなどを通じて酪農の現場を知ってもらおうという体験教室が、新富町の牧場で開かれました。

新富町の「松浦牧場」が開いた体験教室には、近くの上新田学園の5年生と6年生、35人が参加しました。

子どもたちは松浦千博さんについて牧場内をまわり、牛がエサのトウモロコシを茎や葉ごと食べることや、堆肥がどのようにできているかなどを学びました。

このあと、乳しぼりを体験し、子どもたちはしぼりたての牛乳の温かさに驚いていました。

小学5年生の女子児童は「意外と牛がおとなしくて驚きました。乳しぼりは緊張したけどうまくできてよかったです」と話していました。

ウクライナ情勢などの影響で、乳牛のエサとなる飼料価格は3年前と比べ2倍以上に高騰する一方、生乳の取り引き価格は1キロあたり10円ほどしか上がっておらず、松浦さんの牧場でも経営は厳しさを増しています。

松浦さんは「牧場の雰囲気や牛の感触、においなどを五感で感じてもらい、ふだん自分たちが食べている食品がどのようにできているのかを考えるきっかけにしてほしい」と話していました。