台風で被災した諸塚村の国道327号線 仮設橋の工事始まる
台風14号で被災し、通行止めとなっている諸塚村の国道327号線で、崩れ落ちた道路に仮設の橋を架ける応急復旧の工事が始まっています。
日向市から椎葉村に伸びる国道327号線は、地元の住民の暮らしには欠かせない幹線道路ですが、ことし9月の台風14号の際、諸塚村七ツ山地区でおよそ80メートルにわたって崩れ落ちるなどしました。
この影響で、国道327号線は現在も56キロの区間で通行止めが続いています。
延岡河川国道事務所によりますと、先月22日から崩落した道路を応急的に復旧させる工事を始めたということです。
崩れ落ちている部分には長さ70メートル、幅4メートルの仮設の橋を架けるなどして、当面、車が片側ずつ交互に通行できるようにする計画です。
河川国道事務所では、来年の梅雨入り前の開通を目指したいとしています。
県によりますと、国道327号線では、このほかにも椎葉村の野地地区で被災して通れない場所がありますが、復旧工事に着手するめどは立っていないということです。
延岡河川国道事務所の村田茂男技術副所長は「地元の協力を得ながら1日も早い復旧に向けて取り組んでいきたい」と話しています。