「日之影町神楽まつり」3年ぶりに開催 保存会が神楽奉納
「日之影町神楽まつり」が3年ぶりに開かれ、訪れた人たちが迫力ある舞いを堪能しました。
「日之影町神楽まつり」は、町内の各集落に伝わる神楽をまとめて上演する催しで、毎年、この時期に行われています。
コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となった5日は、6つの神楽保存会が町内の神楽殿で合わせて17番の神楽を奉納しました。
このうち大人神楽保存会は、神々が岩戸に隠れた天照大神を外に誘い出そうとする場面の5つの演目を披露しました。
手力男命が岩戸を開くクライマックスの場面では、大きな掛け声とともに足を踏ん張って岩を持ち上げる迫力ある舞いに、観客席から大きな歓声が上がっていました。
町によりますと、以前は多くの地域で夜通し舞い続ける「夜神楽」が行われていたものの、高齢化や過疎化の影響で日中だけとなり、現在も夜神楽を続けているのは1か所だけになったということです。
去年は感染防止のため神楽を中止した集落もありましたが、ことしは開催に向けて準備している集落が多いということです。
町内の佐藤多美子さん(88)は「朝から見に来た。集落でも神楽がしばらくなかったので、とても楽しかった」と話していました。
日之影町の神楽は、今月中旬から来年2月にかけて各集落で行われます。