ワンマン特急列車で津波避難訓練

JR日豊線のワンマン運転が行われている特急列車で、大地震が起きた際にも乗客をすばやく避難させられるかどうか確認する訓練が川南町で行われました。

この訓練は、大地震が起きると津波の押し寄せる区域を走るJR日豊線の特急列車で、車掌の乗り込まないワンマン運転の列車でも運転士が災害時に乗客をすばやく避難させられるか確認しようと行われました。

訓練にはJRの社員のほか障害者団体のメンバーなどおよそ100人が乗客として参加し、震度6強の地震が起きて大津波警報が出たという想定で実際に列車を走らせて行われました。

運転士は地震の知らせを受けて列車を止めると、乗客に対し列車から降りて高台に逃げるよう呼びかけるとともに、1人で避難できない人を見つけるとほかの乗客に避難への協力を求めました。

そして、運転士が乗客と列車の扉の外に避難用の滑り台を設けると、車いすの人や視覚障害者が滑り降りていきました。

県の想定では、訓練を行った川南町では地震の発生後、早ければ20分で津波が到達するとされていますが乗客の多くをJRの社員が務めた17日の訓練でも全員の避難が終わるまで20分かかりました。

車いすを利用する27歳の女性は「きょうは訓練なので多くの人が手伝ってくれましたが、災害のときにもほかの乗客が協力してくれて安全に避難できるのか不安です」と話していました。

JR九州宮崎総合鉄道事業部の宮野原佳部長は「避難誘導の方法など、運転士への指導を徹底して臨機応変に対応できるようにしたい」と話していました。