常陸太田市 設計ミスの下水道 3億3000万円余かけ改修へ

茨城県常陸太田市が住宅団地に整備した下水道で汚水があふれるトラブルが起きた問題で、市は3億3000万円余りをかけて新たなマンホールポンプを増設するなどの改修工事を行い、令和7年度の完成を目指す方針です。

この問題は、常陸太田市が幡町にある住宅団地に公共下水道を整備する際に、市の担当者が地区の人口を実際の3分の1以下として設計を発注したためマンホールのポンプの能力が足りず、汚水があふれ出たものです。
この下水道の改修について、市は、既存のマンホールポンプ2か所に加えて新たにマンホールポンプを1か所増やし、汚水を流す管もより太いものを整備することを決めました。
改修にかかる費用は設計費も含めておよそ3億3400万円を見込んでいて、令和7年度の完成を目指すとしています。
常陸太田市では住宅団地のほかに区画整理事業を進めている地域でも公共下水道の設計ミスが明らかになっています。
市は、改修費用の全額を税金だけで充てることは市民の理解が得られないとして、ことし1月から来年3月までの間、市の職員全員の給与を減額し、およそ6200万円を改修費用の一部に充てることにしています。
常陸太田市の宮田達夫市長は「できるだけ早い時期に抜本的な対策を示したいと思っていたが、設計の詳細が組めるというところまで進んだので一安心している。今後も市民の皆様の信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。