鳥インフル検出 かすみがうら市の農場で4000羽余を処分
茨城県かすみがうら市にある農場で、死んだホロホロ鳥を詳しく検査した結果、「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出され、県は2日朝からこの農場で飼育されているニワトリなども含めた4000羽あまりの処分を進めています。
1日、茨城県かすみがうら市にある農場で飼育されていたホロホロ鳥が100羽ほど死んでいるのが見つかり、簡易検査の結果、陽性反応が出て、鳥インフルエンザに感染している疑いがあることがわかりました。
県が詳しい遺伝子検査を行った結果、2日「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
これを受けて、県は2日午前10時から、感染の拡大を防ぐためこの農場で飼育されているホロホロ鳥とニワトリなどあわせて4000羽あまりの処分を進めていて、殺処分は3日までには終わる見通しだということです。
このほか、この農場から県外に出荷されたおよそ500羽についても、処分の対象となるということです。
また県は、この農場から半径3キロ以内の農場についてニワトリや卵などの移動を制限するほか、3キロから10キロ以内については区域外への出荷などを制限する措置をとりました。
鳥インフルエンザの発生は今シーズン茨城県内でも相次いでいて、これまでに高病原性の鳥インフルエンザで処分されたニワトリなどはあわせて200万羽あまりで過去最多となっています。
県畜産課の棚井幸雄課長は「危機意識を持って対応してきたが、発生が続き残念だ。今後も、農家に防疫の方法を指導するなど対策を行っていきたい」と話していました。