笠間市が踏切の安全対策 市内33か所に凹凸ある停止線設置へ

茨城県笠間市にあるJR常磐線の踏切で軽乗用車が列車と衝突し親子2人が死亡した事故を受けて、市は安全対策として、市内の33か所の踏切に凹凸のついた停止線を設置する方針を決めました。

今月6日、笠間市小原のJR常磐線の上り線の踏切で、軽乗用車が列車と衝突し、運転していた母親と後部座席に乗っていた小学6年生の男の子が死亡しました。
事故を受けて笠間市は、警察とJR東日本水戸支社で事故現場の踏切で交通量や見通しのよさなどを確認する安全調査を行ったほか、事故現場以外の踏切近くの道路の状況を点検しました。
こうした調査を踏まえ笠間市は、事故現場を含む市内の33か所の踏切に凹凸のついた停止線を設置する方針を決めました。
また、事故のあった踏切は道路をカラー舗装するとともに、注意喚起の看板を設置することにしています。
笠間市は、こうした安全対策にかかる費用1764万円を盛り込んだ補正予算案を20日開かれる臨時市議会に提案することにしています。
笠間市は「成立後、速やかに対策を実行していく。今後も再発防止のため関係機関と連携しながら、市としてできる対応を取っていきたい」としています。