コウノトリが安全に繁殖できる環境を 八頭町が人工巣塔設置
去年、国の特別天然記念物のコウノトリが巣を作りヒナが巣立った鳥取県八頭町で、町は、安全に繁殖できる環境を整えようとおよそ130万円をかけて人工巣塔と呼ばれる支柱を設置しました。
人工巣塔が設置されたのは、去年、コウノトリが巣を作った八頭町の電波塔からおよそ200メートル離れた場所です。
コウノトリは同じ場所に巣を作ることが多いとされていますが、電波塔には避雷針があり、落雷の危険性があることから、町がおよそ130万円をかけて2月、設置しました。
人工巣塔の支柱の高さはおよそ10メートルあり、支柱の先には巣作りができるように直径およそ1メートル60センチの円形の金網が取り付けられ、去年作った巣の木の枝が敷かれています。
八頭町では、兵庫県から巣立ったコウノトリのつがいが去年、電波塔の上に巣を作って卵を温め卵からかえった3羽のヒナが巣立っていて、ことしもつがいが戻ってくることが期待されています。
八頭町教育委員会の社会教育課は「やさしく見守ってもらうとともに、コウノトリの姿を目撃したら役場へ連絡をしてもらえると、助かります」と話しています。