移住者を増やそう 海士町など3町村が「大人の島留学」募集中

人口減少が進む離島に若者の移住を促そうと、海士町など隠岐島前の3つの町と村で行われている、働いて給料を受け取りながら移住体験ができる「大人の島留学」の来年度の募集が始まっています。

隠岐島前の海士町と西ノ島町、それに知夫村は、若者の島外流出などによって人口減少が進み、島の産業の担い手確保が課題となっています。
こうした中で、民間の団体や行政などが連携して、3つの町と村に若者を呼び込もうと、役場でのサポート業務や岩ガキの養殖業など、あらかじめ用意された就労先で働いて給料を受け取りながら、1年間の移住体験ができる「大人の島留学」という制度を行っています。
島での暮らしと仕事を体験して、移住を考えるきっかけにしてもらうのが狙いです。
この「大人の島留学」の来年度の参加者の募集が始まっていて、町や村などでは、20代を中心におよそ20人を募りたいとしています。
このほか、来年度は、現在の仕事と島での仕事に兼業で取り組む「複業島留学」という制度も始まるということで、運営事務局は「『島留学』を通じて、島の魅力を知ってもらい、移住を選択肢にしてもらいたい」と話しています。