雪で折れた大イチョウの枝を撤去 枝を木工品に 鳥取県日南町

美しい紅葉で知られる、鳥取県日南町にある樹齢およそ100年のイチョウの枝が、この冬の雪で折れたことから、地元の人たちが枝を木工品として生かすために17日撤去しました。

日南町三栄の旧日野上小学校の校庭には、樹齢およそ100年、高さ18メートルのイチョウの大木があり、紅葉の名所として知られています。
このイチョウの枝5本程度が、去年12月から1月にかけて雪の重みで折れたことから、地元の人や町役場の職員などおよそ10人が枝の撤去にあたりました。
折れた枝は大きなもので直径20センチ、長さ10メートルほどあり、参加した人たちは小枝をノコギリやナタで切り落とすとともに、大きな枝をチェーンソーで1メートルの大きさに裁断していました。
切り出した木材は、工房に依頼し木工品として再生することにしていて、その売り上げの一部はイチョウを雪から守る対策に使いたいとしています。
秋にイチョウのイベントを開いてきた団体、「山里Loadにちなん」の中島宏二理事長は「枝が折れたことは残念だが、形は大きく変わっていない。ことしも変わらず見事な紅葉が期待できるので、お待ちしています」と話していました。