太平洋戦争で父を失った80歳男性 渋川市の小学校で体験語る

子どもたちに平和の大切さを学んでもらおうと、太平洋戦争で父親を失った渋川市の男性が地元の小学校を訪れ、児童たちに当時の体験などを語りました。
渋川市の渋川西小学校を訪れたのは市内に住む小林敏男さん(80)で、小林さんの父親は太平洋戦争の激戦地、パプアニューギニアで戦死しました。
小林さんは6年生の児童たちを前に戦争末期にアメリカ軍による空襲があった際に命からがら防空ごうに逃げたことや父親を失った家族の喪失感など当時の体験を語りました。
そして、およそ20年前から行っているパプアニューギニアでの戦没者の遺骨収集について、現地の写真や資料を見せながら説明すると子どもたちは真剣に耳を傾けていました。
児童の1人は「戦争が怖いものだと再確認しました。戦争がある国に寄付をしたり、いろいろな戦争について調べてみたりしたいと思いました」と話していました。
小林さんは「戦争は悲惨さを残すだけでいいものは何も残さない。子どもたちは真剣に話を聞いてくれて非常によかったです」と話していました。