災害時の避難所のペット受け入れ対応訓練 玉村町

災害が起きた際の避難所にペットと避難した人をスムーズに受け入れるための訓練が5日、玉村町で行われ、参加者が飼育スペースの設置のしかたなどを確認しました。

災害が起きた際に避難所で動物を受け入れる際の対応について、県は3年前に市町村向けのガイドラインを公表し、5日、対応を確認する訓練を初めて玉村町にある県の「動物愛護センター」で行いました。
訓練は台風で水害が起きたことを想定し、県の職員や動物愛護センターのボランティア、それに獣医師などおよそ50人が犬や猫とともに参加しました。
この中で参加者たちは、住民と避難所を運営する人、それに医療担当のグループに分かれ、運営役の人は受付のブースで住民役の人に対し、ペットの名前や感染症を予防するためのワクチン接種をしているかなどを聞き取りました。
そして、連れてきた犬を飼育スペースに誘導しましたが、その際、住民役の人から「ワクチン接種をしていない犬と同じスペースに犬を置きたくない」という要望が寄せられたことから、運営役は急きょ、飼育スペースを分けるという柔軟な対応をとっていました。
県動物愛護センターの杢代俊枝所長は「参加したボランティアには現場でも活躍することを期待している。飼い主には、動物へのワクチン接種とともにしつけをしっかり行って、ほかの動物と過ごせるようにしておいてもらいたい」と話していました。