自然災害に備える 嬬恋村の中学校で気象予報士の防災教室

自然災害に備え子どもたちに命を守るための知識を身につけてもらおうと、嬬恋村の中学校で気象予報士による防災教室が開かれました。

この教室は、群馬県などでつくる「減災対策協議会」が県内各地の小中学校を中心に開いているもので、2日は嬬恋村にある嬬恋中学校の1年生、60人余りが参加しました。
講師は、NHK前橋放送局の気象キャスターで気象予報士の新村美里さんが務めました。
この中で新村さんは、3年前の台風19号による嬬恋村の被害の様子などを映像で紹介しながら、村では川沿いの道路の一部が崩れるなどの被害が出たことを説明しました。
そのうえで、警報が発表されるのは重大な災害の発生が想定されるおよそ3時間から6時間前だとして「警報が発表されてからの避難でも間に合うことがある。家族に避難を呼びかけるなど状況に応じて対応してほしい」と呼びかけていました。
また、防災教室には県の担当者も出席し、3年前の台風19号で崩壊した地元の吾妻川にかかる鳴岩橋について復旧作業が完了し、今月10日に開通することを報告していました。
参加した生徒たちは「改めて家にある防災グッズを確認したい」とか「家族と話し合って防災について深く考えたい」などと話していました。