海外のシェフや業者に和牛の調理法を紹介 玉村町

和牛の輸出を広げるきっかけにしようと、海外のシェフや業者たちに和牛の調理法などを知ってもらうセミナーが30日、玉村町で行われました。

このセミナーは玉村町にある、肉を加工する技術者などを育成する全国食肉学校で開かれたもので、オーストラリアや台湾などのシェフや業者、合わせて20人余りが参加しました。
セミナーでは食肉学校の担当者が講師を務め、和牛を使った調理の実演などが行われました。
この中で、講師は低温の油でじっくりと煮る方法や、表面を強火で焼いた肉をくん製にする方法、それに薄く切った肉を鉄板で軽く炙って食べる方法など、部位ごとの特徴を生かした調理法を紹介しました。
参加者たちは、さまざまな調理法を携帯電話で撮影するなどして興味深そうに見入っていました。
そして、試食会が行われ、参加者たちは和牛のおいしさに笑顔を見せていました。
台湾から参加した男性は「今までは高級部位だけを輸入していましたが、ほかの部位にも興味がわきました」と話していました。
講師を務めた佐俣宏紀さんは「高級部位が多く輸出されているが、調理法などを工夫することでほかの部位も価値があることが伝わったのではないか。日本の和牛がスペシャルであることを世界に広めていけたら」と話していました。