嵐山で迷子になってもらう実験

迷子になっている状態を行動パターンからいち早く検知し、警告を出すシステムを開発しようと、京都の観光名所・嵐山で公募で集まった参加者に実際に迷子になってもらう実験が行われました。

この実験は、修学旅行で迷子になっている生徒などの状態を行動パターンや位置情報からいち早く検知し、警告を出すシステムの開発を進めようと、京都大学や東京大学などの研究グループが行いました。
公募で集まった参加者は、京都市右京区のJR嵯峨嵐山駅を出発し、指示を受けた目的地までのおよそ1キロの道のりを渡された簡単な地図だけを手がかりに歩いて往復します。
嵐山に土地勘がなく、方向感覚に疎い人が選ばれているということで、中には40分たっても目的地まで到着できず、戻ってくるよう指示を受ける人や渡された地図の枠を越えてさまよってしまう人もいました。
研究グループは、道に迷った参加者が遠回りしたり道を引き返したりする行動パターンをGPSによって集め、人工知能に学習させたいとしています。
実験を行った京都大学学術情報メディアセンターの笠原秀一特定講師は、「迷子になっていることさえ気づかない人も多く、行動パターンから迷っていると判断しすぐに警告を出せるようなシステムを作ることで、修学旅行や団体旅行の引率者に役立ててもらいたい」と話しています。