陸上自衛隊第8師団の新師団長が着任 熊本など3県を管轄
熊本と宮崎、それに鹿児島の3県を管轄する陸上自衛隊第8師団の新しい師団長に坂本雄一陸将が着任し「地域に信頼され、愛される第8師団に育成していきたい」と抱負を述べました。
31日は、熊本市北区の陸上自衛隊北熊本駐屯地で着任式が行われ、坂本師団長は「厳しい安全保障環境のなかで戦い方そのものが変化している。変化や進化を意識して、挑戦することを心がけてほしい」と訓示しました。
坂本師団長は北海道出身の55歳。
防衛大学校を卒業後、平成3年に陸上自衛隊に入隊し、中部方面総監部の幕僚副長や第12旅団長を歴任しました。
着任式のあとの記者会見で、坂本師団長は初めて着任する熊本の印象について「気温も人柄もあつい場所だと思っている」と述べ「地域に信頼され、愛される第8師団に育成していきたい」と抱負を語りました。
また、安全保障情勢については、ロシアによるウクライナ侵攻や台湾有事の懸念について触れ「サイバーや電子戦などの新領域への対応に加え、島しょの防衛に向けた部隊配置など即応の能力が必要だと考えている」としました。
また、これまでで印象的だった任務に5年前の西日本豪雨を挙げ「どこかで起こる地震や風水害への対処能力を上げていきたい。西日本豪雨の際は関係機関との連携の重要さを実感したので、平素からの連携を大事にしていきたい」と述べました。