八代市役所で来庁者を案内するロボットの実証実験
八代市では、市役所を訪れた市民への案内業務を円滑に進めようと、自律走行するロボットを使った実証実験を20日から始めました。
八代市役所本庁舎の総合窓口では、来庁者からの問い合わせが1日に多いときで400件あり、時間帯によっては混雑することもありました。
そこで、市では、混雑の緩和につながるか検証しようと、AIを使った案内ロボットを20日から試験的に導入しました。
ロボットは、高さがおよそ1メートルで、高性能のカメラとセンサーを搭載していて、来庁者が半径2メートル以内に近づくと音声で声かけをしてくれます。
そして、モニターに表示される行きたい部署を選んでタッチすると、ゆっくりと歩くほどの速さで目的地まで案内してくれます。
市では、実証実験を今月31日まで実施し、混雑の緩和にどのくらい効果があるのか検証し、正式に導入するかどうか決めるとしています。
4歳の娘を連れて来庁した30代の父親は「行き先がすぐに分かり、とても便利でした。子どもも喜んでいたので幅広い年齢層の人に使ってもらえると思います」と話していました。
八代市デジタル推進課の坂本友和係長は「来庁された市民が迷わずに目的の場所にたどり着けると同時に、窓口業務の負担軽減につながることを期待しています」と話していました。