早川町の「雨畑硯」など5件 山梨県指定文化財に
山梨県は早川町などで続く伝統工芸の「雨畑硯」など合わせて5つの文化財を県の指定文化財に新たに加えました。
このうち、無形文化財に指定された「雨畑硯」は、早川町雨畑地区と富士川町鬼島地区で作られています。
実用品としての需要は減っているものの、書家・書道愛好家向けの作品や芸術性を高めた作品が登場しています。
地元産の硬い石を削るため、「たがね」と呼ばれる道具の柄の部分を肩にあてて彫り上げる技術が特徴で、製作体験などの地域活動が積極的に行われていることも評価されました。
また有形文化財には、南アルプス市の宝珠山安養寺が所有する鎌倉時代の彫刻「木造地蔵菩薩立像」や、北杜市の大津山實相寺が所有する江戸時代前期の銅鐘など、合わせて3件が。
指定史跡には、中央市にある5世紀後半の古墳、「王塚※古墳」が新たに加えられました。
これら5件は今月16日県の公報での告示で正式に指定文化財となり、県指定文化財の件数は合わせて538件となりました。