雇用調整助成金 富士河口湖町のホテル 約2千万円を不正受給

新型コロナウイルスの影響を受けた企業などに対する「雇用調整助成金」をめぐり、山梨労働局は、富士河口湖町でホテルを経営する会社が、ホテルが休業していたように装い、助成金およそ2000万円を不正に受給していたと明らかにしました。

助成金を不正に受給していたのは、富士河口湖町の「有限会社ホテル大橋」です。
山梨労働局によりますと、この会社は令和2年7月から去年10月にかけて、経営するホテルが実際には営業していたにもかかわらず、休業していたと事実と異なる書類を作成し、雇用調整助成金1953万6840円を不正に受け取っていたということです。
労働局は先月21日に助成金の返還を命じ、会社は20日までに一部を返還したほか、残りの金額についても今後、返還する意思を示しているということです。
山梨労働局が雇用調整助成金の不正受給を公表したのは今回が初めてです。
会社は、NHKの取材に対して「担当者が不在のためお話することができない」とコメントしています。