オペラ歌手 三浦環さん紹介する展示会 晩年過ごした山中湖村

明治から昭和にかけて活躍したオペラ歌手、三浦環さんの人柄を紹介する展示会が晩年を過ごした山中湖村で開かれています。

「蝶々夫人」の公演で知られる東京生まれの世界的なオペラ歌手、三浦環さんは、晩年を現在の山中湖村で過ごしました。
「たまきのきもの」と題した展示会は、三浦さんの人柄などについて知ってもらおうと山中湖村が開いたもので、会場には三浦さんに関する100点近い資料を4つのテーマで紹介しています。
このうち「環の着物」のコーナーでは、実際に三浦さんが身につけていた着物が初めて展示され、庶民的な暮らしぶりがうかがえます。
また「環の一面」のコーナーでは、遠く離れた子どもたちへ送った三浦さん直筆の手紙や愛犬との写真などが展示され、子どもや動物が好きだった一面をかいま見ることができます。
このほか、国内外で撮影されたプライベートな写真をまとめた三浦さんのアルバムや、修復を終えた愛用のピアノも見ることができます。
山中湖村教育委員会の野村晋作係長は「訪れた人には世界的に活躍した三浦さんの庶民的な一面などのギャップを楽しんでもらいたいです」と話していました。
この展示会は、「山中湖文学の森」の「徳富蘇峰館」で来年の3月31日まで開かれています。