高知県内の景気判断 “個人消費など中心に持ち直し”日銀

日銀高知支店は県内の景気について「一部で弱めの動きがみられるものの、個人消費などを中心に持ち直している」とする判断を据え置きました。日銀高知支店は今後も持ち直しの動きが続くとみられるものの、物価高騰や人出不足などが与える影響を注視したいとしています。

日銀高知支店は、国の統計や県内の企業などへの聞き取りなどをもとに県内の金融経済概況を発表しました。
それによりますと▽「個人消費」は新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行したことで、スーパーマーケットなどの売り上げが好調だとして「着実に持ち直している」としています。
▽「観光」は連続テレビ小説『らんまん』の放送や高知空港と台湾とを結ぶチャーター便が就航したことで「増加している」と判断しました。
一方▽企業の「生産」は中国やアメリカなどの海外経済の伸びが鈍化し、一部の業種で受注が伸び悩んでいることから「一部で弱めの動きがみられるものの、全体では横ばい圏内で推移している」としました。
このため、県内の景気全体について「一部で弱めの動きがみられるものの、個人消費などを中心に持ち直している」とする判断を据え置きました。
日銀高知支店は「今後も持ち直しの動きが続くとみられるが、物価高騰や人手不足、海外経済の動向が与える影響を注視したい」としています。