安芸市に12基目の津波避難タワー完成 地元住民対象に見学会
南海トラフ巨大地震が起きた際に、最大で16メートルの津波が押し寄せると想定されている高知県安芸市で、12基目の避難タワーが完成し、地元の住民を対象にした見学会が行われました。
安芸市は、南海トラフ巨大地震が起きた際に最大で16メートルの津波が押し寄せると想定されていて、市は、12年前の東日本大震災以降、避難タワーの整備を進めてきました。
19日は4メートルの津波が想定されている赤野住吉地区に整備された3階建て、高さ9.6メートルの避難タワーの見学会が地元住民を対象に行われました。
参加者はタワーの入り口から屋上まで登り、避難フロアのほかトイレや備蓄庫などの場所を確認しました。
このうち、2階と3階にある避難フロアには、余震が来た際につかまるための手すりが設置されているほか、屋上には自家発電を行うための太陽光パネルや救助の際に、ヘリコプターでつり上げるスペースなども設けられています。
安芸市によりますと避難タワーの整備は12基目で、これで計画していたすべてが完成したということで、今後、訓練を行うなどして津波からの迅速な避難を徹底したいとしています。
見学に訪れた60代の女性は「室内のスペースによって寒さをしのげるので、とても助かります。高齢者が多いので、この場所にタワーができて良かったです」と話していました。