市川町がトラック活用 関西各地巡り特産品など町の魅力発信へ
兵庫県内で2番目に人口が少ない市川町は、特産品や観光についての情報をトラックの荷台に載せて、関西を中心に各地を巡り、町の魅力を発信することになりました。
県の中央に位置する市川町は、人口およそ1万1000人と県内で2番目に少なく、観光客も低迷していることから、町の魅力の発信が課題となっています。
そのため、町の特産品や観光についての情報を効果的に発信しようと、「動く市川町」と名付けた荷台の側面が上に開くトラックを使って、関西地方を中心に各地を巡る取り組みをスタートすることになりました。
中では、ゴルフ場を訪れて、町の特産品でゴルフのクラブの一種、アイアンヘッドを紹介して、試し打ちをしてもらうほか、「播磨富士」とも呼ばれる笠形山などの地元の観光地を電子看板=デジタルサイネージで紹介するということです。
このほか、町のPR以外にも、災害が発生した時の物資の運搬や町民のマイナンバーカードの発行手続きの受け付けスペースとしても、トラックを活用するということです。
町では、今後、トラックの車体のデザインを公募して、来年4月から取り組みをスタートすることにしています。
岩見武三町長は「PR施設の建設も検討したが、町みずから、人が集まる場所に出向いて魅力を発信し、ほかの地域の人との交流を増やしていきたい」と話しました。