コメを原料にした商品 安定した価格とグルテンフリーで注目

私たちの食卓に身近なコメについてです。
小麦などの価格が値上がりする中で、価格の安定しているコメに注目が集まっています。

神戸にあるコメの卸売大手「神明」の子会社が開発を進めているのはコメを原料に使った“コメチーズ”です。
3年にわたる研究開発の末に完成しました。
来月から業務用に販売する予定です。
会社がコメに注目した理由の1つが、“安定した供給力”です。
多くの食品を海外からの輸入に頼る日本の食糧自給率は牛肉が36%、魚介類が55%などにとどまっています。
一方で、コメの自給率はほぼ100%で、輸入に頼らず確保できます。
さらに新型コロナに伴う飲食店の休業などの影響で、取引価格が下がり続けています。
そのため、通常のチーズに比べ価格も1割から2割程度、安く抑えることができるといいます。
会社は10億円かけて専用工場を建設しました。
原料は国産のもち米です。
そこにコメを発酵させて作った酒かすを加え、チーズ特有の香りを表現しました。
さらに味の決め手となるのが、コメから抽出したタンパク質を、独自の技術で分解したアミノ酸です。
このうまみ成分を加えることで、コメだけでもチーズのような濃厚な味を引き出せるということです。

いっぽう、神戸市の食品メーカー「ケンミン食品」が作ったラーメンの麺は小麦を一切使わず、コメから作られています。
主力商品のビーフンで培ったノウハウを生かして2年かけて商品化しました。
タイ産のコメを使い、コメでは再現が難しいとされるコシのある麺に仕上げたほか、アメリカの人気ラーメン店の経営者と共同で小麦を使わないスープも開発しました。
小麦に含まれるグルテンというタンパク質が入っていない「グルテンフリー」の食品として、小麦アレルギーの人に加えて、健康に気遣う人たちにもアピールしたいとしています。
ラーメンは会社の専用のホームページから購入できますが、1食分が1300円と少しお高めの値段設定となっています。