かつての宿坊のしだれ桜が満開 添田町の英彦山

修験道の山として知られる添田町の英彦山で、かつての宿坊の庭に植えられたしだれ桜が満開になり、訪れた人を楽しませています。

満開になったのは、添田町の英彦山にある、かつて山伏が住んでいた宿坊、「守静坊」のしだれ桜です。

この桜は江戸時代、宿坊のあるじが京都に行った際、祇園のしだれ桜を分けてもらい持ち帰って庭に植えたとされ、樹齢はおよそ200年だということです。

木の高さはおよそ10メートルあり、傘をさしたように四方に垂れ下がった枝には、やや小ぶりの清そな花が連なるように咲き誇り、時折吹く春風に揺れ、華やいだ雰囲気を感じさせています。

28日は、大勢の人たちが訪れ、花を見上げるようにして眺めたり写真を撮ったりして楽しんでいました。

北九州市から家族で訪れた女性は「今まで見たしだれ桜の中で一番清そで美しいと思いました」と話していました。

このしだれ桜は、今週いっぱい楽しめそうだということです。