果樹産地の歴史紹介本を出版 行橋市の新田原地区

果物の産地として知られる行橋市の新田原地区について、130年余りにわたる果樹の生産の歴史をまとめた本が出版されました。

出版されたのは行橋市の郷土史家、山内公二さん(81)が、現地を訪ねるなどしておよそ50年かけてまとめた「新田原果樹園発達小史」です。

B5版で180ページあり、新田原地区が、明治22年に開墾が始まってから今の地名で呼ばれるようになり、果樹の産地として発展してきた歴史が記されています。

現在は「いちじく」を中心にさまざまな果物が生産されていますが、明治以降、西日本各地からおよそ200軒の農家が移り住み、大正時代には九州一の桃の産地になったということです。

さらに、大正12年に、県の農業試験場の園芸分場が開設されるなどし、さまざまな果樹を扱う県内有数の産地として発展していったことが紹介されています。

山内さんは「新田原の果樹の歴史はこれまであまり紹介されてこなかったが、今後も産地として発展してほしいという願いを込めてまとめました」と話しています。

本は1冊1300円で900冊出版され、地元の書店で販売されているほか、市を通じて地域の小中学校にあわせて60冊寄贈されたということです。