加賀市で「山中漆器」学ぶ研修生の卒業茶会
加賀市に伝わる伝統工芸「山中漆器」の研修施設で、卒業生が制作した器を使って記念の茶会が、16日開かれました。
「山中漆器」は、ろくろで木材を回してかんなで削る「ろくろ挽き」の技によって木目が美しく見えるように木を削るのが特徴で、400年の歴史を持つ伝統工芸です。
16日は、加賀市の県立山中漆器産業技術センターで漆器作りを学んできた卒業生2人が、講師の職人に感謝の気持ちを込めて、自分で制作した器を使って茶会を開きました。
茶会では講師の代表で山中漆器の人間国宝、川北良造さんが、お茶をゆっくり楽しみながら卒業生が仕上げた作品に見入っていました。
研修施設を卒業する神山竜也さんは、「プロの職人から見ても、良いと思ってもらえるような作品が作れる職人になりたい」と話していました。
また、卒業後に、市内で木工芸の工房を開くという寺井楽さんは、「講師の皆さんと過ごした経験を財産として、身近なもの作りに励んでいきたい」と話していました。